深センEVタクシー、サービス基準を改善し「黄色ルーフライト」を装着

Image via 深圳大件事

BYDの水色EVで知られる深センタクシー会社はサービス基準を全面点に改善し、一部車両に「小黄帽」と呼ばれる黄色ルーフライトの装着を始めました。

タクシー会社は、車内でタバコを吸わず、清潔で礼儀正しくマナーを守り、乗車拒否をしない、といったサービス公約を打ち出しています。安全にタクシーを利用したい日本人家族にとっても朗報です。

「小黄帽」タクシー

市内タクシーに黄色のルーフライト「小黄帽」を付け替え始めた深センタクシー会社「深圳巴士集团」は、ブランド認知度を高め、サービス水準を向上させる施策としてこの取り組みを開始したとのこと。

黄色のルーフライトが装着されているタクシーの後部ガラスには、「干净清新有礼貌，首选深巴小黄帽」（清潔、爽やか、礼儀正しい。真っ先に選ぶのは小黄帽タクシー）というスローガンが貼られています。今回深圳巴士集团の打ち出した５つのサービス方針は以下のようなものです。

5つのサービス方針

乗客が快適で安心できる乗車環境を提供するために深圳巴士集团の打ち出した項目は以下の通り。

これには、車両の日常的な清掃、月1回の徹底的な清掃、良好な状態と清潔さを保つ設備、車内禁煙、毎日の換気、2ヶ月ごとのエアコンフィルターの交換、フィルターの清掃による空気の清浄化、乗客を拒否せず、荷物の積み下ろしを手伝い、遠回りしない運転手の対応などが含まれます。

1. 干净车辆（清潔な車両）
   每日常规清洁，每月深度清洁，设施完好洁净
   （車両の日常的な清掃、月1回の徹底的な清掃、良好な状態と清潔さを保つ）
   
2. 清新空气（新鮮な空気）
   车厢内不吸烟，每日通风，每两月更换空调滤芯、清理滤网灰尘
   （車内禁煙、毎日換気、2ヶ月ごとにエアコンフィルターを交換、フィルターの清掃による空気を清浄化）
   
3. 礼貌司机（礼儀正しい運転手）
   制服统一洁净，上车讲“您好”，下车道“再见”
   （乗客が乗車する際には「您好」と挨拶し、降車時には「再见」と挨拶）
   
4. 文明驾驶（マナーの良い運転）
   安全平稳，不抢道，不闲聊
   （安全で安定した運転、車線をふさがず、無駄話をしない）
   
5. 真诚服务（誠実なサービス）
   协助搬行李，不拒载，不绕行
   （荷物を手伝う、乗客を拒否しない、遠回りしない）

これらのサービス公約を実施するため、深圳巴士集团は定期的な安全会議、専門研修などを通じてすべてのタクシー運転手に当方針を周知し、同時にサービス公約は車両内の目立つ場所に掲示しています。

報道によると、深圳巴士集团傘下の約6,000台の「小黄帽」タクシーのルーフライトがすべて交換された後、乗客はタクシー利用後にドライバーを評価でき、「深巴出行」アプリのポイントを獲得できるようになるのだそう。このポイントはクーポンと交換でき、会員カードのアップグレードや、より多くの限定特典も獲得できるようになるようです。

さらに、これによってタクシー運転手の「業績ランキング」も設定され、毎月の「サービススター」と年間の「ベスト100」の選出活動を通じて、優れた業績を残した運転手には特別な報酬が与えられるようになり、ドライバーのモチベーションアップにもつながることが期待されています。

黄色ルーフライトの評価は分かれる

10月18日に、南方都市報の記者が福田区内で10台近くの「黄色ルーフライト」タクシーを取材したところ、車内に明らかな異臭やタバコの臭いはなく、車内も非常に清潔だったのだそう。

しかし、一部のユーザーは「黄色のルーフライトは白色ライトの経年劣化によるものだと思った」と語っており、実際に白いルーフライトを選ぶ乗客もいるようです。タクシー運転手の中にも、「黄色ルーフライト」は不正規タクシーや他地域のタクシーと間違われやすいと語っており、加えて夜間走行時は（旧型の）白色ルーフライトの方が目立つと指摘しています。黄色は白ほど目立たず清潔感がない印象も与えるため、認知されるのはもう少し時間がかかるかもしれません。

それでも深センで安全に暮らしたい日本人家族にとってこのタクシー会社の取り組みはありがたいですね。当方針がすべてのドライバーに徹底されていくことを願います。

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